2,000円くらいの安めのワイヤレスイヤホンから少しステップアップして音質が良いイヤホンが欲しいけど何を選べば良いかわからない、悩んでいるという人も多いのではないでしょうか。
とはいえ、イヤホンは種類がたくさんありすぎて何が良くてどんな機能があるのもよくわからないというのも事実。
そこでちょっと良いワイヤレスイヤホンの選択肢としておすすめしたいのが「HUAWEI FreeBuds SE4 ANC」。
大手メーカーのHUAWEIからノイズキャンセリング付きの廉価なワイヤレスイヤホンが発売されました。
しっかりとしたクオリティながら価格を抑えてきたコスパ機といったところ。
クオリティの高さもさることながら、「この価格帯のイヤホンを買う人はどんなニーズがあるのか」といったあたりも考え尽くされているようなイヤホンなようにも感じたので、その理由とか製品自体のクオリティ、そして誰におすすめなのかというとろこについて解説していきます。
提供:華為技術日本株式会社
HUAWEI FreeBuds SE4 ANCの特徴
- 最大50dBの強力なノイズキャンセリング
- イヤホン単体10時間以上再生、充電ケース併用で最大約50時間再生
- 片耳4.3gの超軽量設計
- Bluetooth 5.4対応で低遅延・安定接続・マルチデバイス利用をサポート
- IP54防塵・防滴仕様で日常使いにも安心
- タッチ操作(ダブルタップ・トリプルタップ・ロングタッチ)で直感的操作
- 旧モデルインナーイヤー型→カナル型へ変更
- 価格6,580円
特徴としてはHUAWEIから発売された廉価モデルのワイヤレスイヤホン。
HUAWEIは大きなメーカーということもあり、イヤホン自体はかなり発売されていて、ハイエンドからコスパ機までさまざま。
このHUAWEI FreeBuds SE4 ANCというモデルに関しては、そのなかのコスパ機にあたるイヤホン。
しかし、コスパ機と言いつつもしっかりと音質や性能には妥協がないクオリティ。
肝心の音質については同価格帯のなかではトップなのではないかと思うほどの音質の良さがあり、これまで廉価モデルのラインナップには搭載されていなかったノイズキャンセイリングもついに搭載。しかも強い。
そのため、コスパ機と言いつつ、これまで2~3,000円くらいのイヤホンを使っていた人からすると確実な変化を感じられるモデルですし、数年前の1万円くらいのイヤホンから買い替えを検討している人にとってもランクダウンなんて感覚にはならない性能をしていると感じました。
もちろん最上位機種に比べると音質や機能性に違いはありますが、この価格帯、そしてこの価格帯のイヤホンを求めるユーザーのガジェット環境には非常にぴったりな性能をしているようにも感じています。
HUAWEI FreeBuds SE4 ANCのデザイン
カラーについてはブラックとホワイトの2種類展開。今回はホワイトをチョイス。
正直デザインの第一印象は「これAirPods Pro?」でした。

角の丸さとか本体の厚みに違いはあるのですが、全体的に参考にしてます感が滲み出てるようなないような…

あとで触れていきますが、音質とかノイキャンの強さについても系統似ているような気もするので、デザインに限らず全体的に意識しているようなきがしています。
ケースについてはAirPods Proと比較すると丸みが強く、ここはQCYと似ているようなちょっと野暮ったい感じのデザイン。

底面にペアリングのスイッチがあります。

背面には製品の情報記載がありました。

蓋を開けると、イヤホンが現れますが、見た瞬間「角度がきつそう?」と感じる本体の形状。

ステム部分が斜めに上がっているので、個人的にはちょっとイヤホン取り出しづらく感じました。
本体に関してもAirPods Proにかなり似ています。いわゆるうどん型のような形状。

とはいえスピーカー部分はAirPods Proの方がスリムなので、装着した感じもAirPods Proの方がコンパクトに感じます。
ステムの上部にタッチ操作の感知する場所があり、タップして操作する場合にはこの窪みを触ります。
HUAWEI FreeBuds SE4 ANC レビュー
ここからはHUAWEI FreeBuds SE4 ANCの各項目についてレビューしていきます。
音質
全体的にマイルドな音作りなように感じました。
厚みを感じる低音はしっかりと鳴りつつ、耳が痛くなるような高音域はなく、低〜中音域にかけてふくよかな音といった感じ。
個人的には好きというか、自分でイコライジングをするときに設定しがちな音なのですが、あえて悪く表現するのであればやや抜けの悪い音。
高音がクリアに聞こえてくる音作りが好きな人は向かないかもしれません。
一応アプリである程度のオーディオの設定はできますが、デフォルトを楽しむ場合は低〜中音域に厚みとか迫力を感じるタイプの音であるという意識はあった方が良いきがしています。
個人的には音場というか、音の広がり方はこれまで体験してきた6000円台のイヤホンのなかで1番良いように感じました。
帯域の音質が良いイヤホンはあっても音の広がりを楽しめる低価格帯のイヤホンはあまりない印象なので、このあたりは高評価。
装着感
最初本体を見たとき、「ステムの傾斜がきつすぎて装着感どうなんだ…?」と不安になったのですが、この不安はつけると吹き飛ばされるくらい良かったです。
意外と耳の形にしっかりフィットしてスッと入り込んでくれる感じ。
僕の耳にはという話になりますが、AirPods Pro 3よりも密着感は感じられるほど。
一方でやはり傾斜の影響はあり、イヤホンの重心がやや斜め手前というか、下に落ちてく感じが少ないのでAirPods Proをいつも使っている自分からすると重みのバランスにやや違和感がありました。
しかし、これは不快というよりは慣れの話なので、使い込んでいけば何も気にならなくなりそうではあります。
ノイキャン性能
これはかなり効果を感じました。
最大50dBのノイズキャンセリングを謳ってるだけあり、強力な性能をしています。
家のエアコンや家の外から聞こえてくる雑音はかなりカットしてくれました。
もちろんAirPods Pro 3のようなハイエンドイヤホンの方がしっかりカットしてくれるのですが、かなり近いレベルまでノイキャンの感じが似ているので、8割コピーみたいな感覚でよければ価格に対してかなり満足できるように感じます。
これだけ強度があるのであれば、僕であれば耳栓代わりに使うのも大いに検討できそうなレベルの強さ。
操作性
ステムの上部にタッチできるポイントがあります。
ダブルタップ、トリプルタップ、長押しの操作によって再生停止や曲送りなどが可能です。
反応も良好で、ミスをすることなくしっかり使えました。
タップというところで、自分が指を正確にポイントに当てる必要はありますが、正確に叩ければミスなく操作ができるでしょう。
マルチポイント
このイヤホン最大の欠点はマルチポイントに対応していないというところ。
最近は廉価モデルでもマルチポイントに対応しているイヤホンがたくさんあるので、もう一声要望を言うのであればぜひとも対応してほしかったところ。
とはいえ、マルチポイントというのはスマホ・iPad・PCのように複数端末でイヤホンを使いたい人が便利になる機能。
廉価モデルを購入する人たちがどれほどガジェットを持っているかと冷静に考えると、使用端末はスマホ1台の可能性も多いにあるでしょう。
ガジェット好きなので当たり前にマルチポイントが欲しくなってしまいますが、メインターゲットを考えてこの機能はあえて不採用にして価格を落としたのであれば納得です。
マルチポイント自体の機能はないのですが、マルチペアリングには対応していました。
そのため、多少面倒ではありますが、設定画面からBluetoothの接続先を選択すれば複数台の端末にも問題なく使用ができます。
手間と価格、どちらを取るかという話になりそうです。
バッテリー
- 単体:10時間(ノイキャンON7時間)
- 本体込み:50時間(ノイキャンON35時間)
単体の再生時間はなんと10時間で、ノイキャンありだとしても7時間持ちます。
これだけ持てば、仮に日中集中するために1日使い込んだとしても問題ないくらいのバッテリー持ちでしょう。
ケースに入れて充電をすることを考えれば、そこまで頻繁な充電も必要なく、快適に使えると思います。
連続使用時間が長くなる見込みの人にはおすすめです。
外音取り込み
外音取り込みは正直そこまでよくなかったです。
音が全体的にボワボワ聞こえてくるので、僕は日常使用しないと感じるレベル。
とは言いつつ、僕自身外音取り込みで日常使用できると感じているのは現状AirPods Proくらいなので、この価格帯のイヤホンがこの機能が弱くてもそこまでネガティブには思いません。
というか、はっきり聞きたいならやはりイヤホン外してしっかり外の音を聞いた方が良いと思うので、精度が良くなくてもなんとでもなりそうです。
アプリの使用感
HUAWEIのオーディオアプリに対応しています。
ここではファームウェアのアップデートやイコライジング、タップにどんな操作を割り当てるかなどを決められます。
6,580円ながら使えるアプリはHUAWEIの同じイヤホン用のアプリというのは嬉しいですね。
使いやすくするためのカスタマイズはかなり細かく行えそうです。
HUAWEI FreeBuds SE4 ANCがおすすめな人
スマホで使う高音質だけど価格抑えめなイヤホンが欲しい人
特徴としてはやはり高音質ながら6000円台という価格。
普段ガジェットをあまり使っていない人からしたら6000円もそこそこ高くない?という感じかもしれませんが、この音質で6000円台ならかなり優秀。
同価格帯にQCYやSOUNDPEATSといったメーカーもありますが、個人的にはこれらのメーカーより音質的には上を行っているのではないかと感じたほど。
やはり母体が圧倒的に強いので、同価格帯だとしても性能は良いように感じます。
一方で、マルチポイントやワイヤレス充電といった便利な機能は切り捨てて使えないのも印象的。
もちろん僕からしたらないと困る機能ですが、価格帯的にターゲットを考えれば複数台のデバイスを持っている人の方が稀であると想定するなら、これらの機能をなくして価格を下げるのはかなり良い判断なようにも思います。
当たり前のようにマルチポイントという言葉がガジェットYouTuberやガジェット好きのなかでは飛び交いますが、実際のところマルチポイントという言葉を知っている人はガジェットかなり好きな人です。
おそらく6000円という価格のイヤホンを選ぶ人は「ガジェットはあまり詳しくないけど、いつもより気持ち多めにお金出して良い音質を期待してイヤホンを買いたい」人だと僕は予想しています。
ガジェット好きにとって通常1万円以下のモデルは格安モデルに分類されてしまいそうですが、冷静に考えれば5000円だって市民感覚的にはちょっとお高めなイヤホンでしょう。
となったときに、「この価格帯を求めている層のガジェット環境を考えたら何が必要で何が不要か」の末に高めた性能と切り捨てた機能の結果がこの製品だとしたらかなりバランスが良いのではないかと思います。
音質ちょっと良いのが欲しいけどガジェットにはそこまで興味がない友達とかにおすすめしたい1台だと感じました。
まとめ
コスパの高いイヤホンの紹介でした。
もしちょっと良いイヤホンを探している・探している人がいるときにはおすすめしたいイヤホンです。
気になった人は製品ページをチェックしてみてください。
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