iPadの機能性を大きく左右するアクセサリーであるケース。
多彩に使えるiPadだからこそどんな場所でも活躍できるようにアクセサリーで準備をしておきたいところ。
だからこそ要望がついつい大きくなってしまいますよね。
僕自身教員時代は授業をするときは書きながら授業、ブログを書くときはフローティングされたiPadの方が作業がしやすいなど、特定の置き方だけが満足にできるケースでは使用する場面すべてを網羅することができず、もっと多彩に使えるケースを探し求めていました。
「縦にも横にも置けて書きやすい角度も作れて、わがままを言えばフローティングもできて…重いのは嫌だから軽量であることも必須。もちろんペンシルのことも考えて!」
このようなわがまま全部盛りみたいなケースが発売されないか祈り続けて5年ほど、ついにこの壮大なわがままを叶えてくれるケースが登場しました。
それが今回紹介していくMOFTダイナミックフォリオ。
縦置き・横置き・書く角度・フローティング・ペンシルホルダー・軽量、僕が考えてきたすべてを詰め込んだケースです。
今回はこのダイナミックフォリオを実際に使ってみてわかったことや気がついたことについてレビューしていきます。
提供:MOFT
ダイナミックフォリオの特徴
- 「フローティングモード」× 自由自在の角度調整
- 軽量&薄型設計で持ち運びラクラク
- ペンスロット追加でさらに便利に
- MOFT特製「MOVAS™」ヴィーガンレザー採用
- 多用なサイズ展開
- 4月16日からMakuakeで予約開始
- 早期予約で最安値5580円(Pro11インチサイズ)
冒頭でも触れた通り、多彩な角度調整ができるところが本当に魅力的。
これまでMOFTからはSnapフロートフォリオという折り紙式のケースが2022年の冬頃に発売され、当時折り紙式のケースなんて発売されてなかったので、僕はこの製品が発売されたとき興奮しながら購入したのをよく覚えています。
そして昨年Snapフロートフォリオの進化版である「フロートフォリオケース&スタンド」が発売されました。
急モデルはケースが重ためだったのと、マグネットの貼り付きが弱く落ちやすかったというポイントを新型では改善。
そして今回のダイナミックフォリオ。おそらくこれがMOFTの折り紙系ケースの3代目最新作ということになるでしょう。
これまであった重量さやマグネットの貼り付きという課題の解決はもちろん、旧モデルでは解決できなかった自由自在な角度を実現し、3代目にしてついに完成されたモデルに仕上がったというところ。
折り紙式のケースは今ではPITAKAやOrigami Nude、NIMASOの製品などたくさんのメーカーが販売していますが、この完成度は他メーカーを突き放す製品になったと思います。
ダイナミックフォリオのデザイン
カラーについては3色展開。
ストーングレー、ミストブルー、ジェットブラックがあります。
今回iPad Pro用に関してはミストブルーを選択。
サイズについても豊富な展開があり、iPad Pro(M4)の11・13インチはもちろん、旧型のiPad Proに対応したモデルも準備。
それだけではなくもちろんiPad Airの全サイズ展開に加え、miniの6世代とA17 Pro、そして無印の10世代とA16にも対応と、かなり幅広い機種に対応しています。
現行のiPadはすべて網羅しているどころか、旧型まで対応しているので、ここ数年で購入した人であればほとんど使えるのではないでしょうか。
正面を見ていくと折り目がありますが、これまでのフロートフォリオとはまったく違う折り目となっています。

フロートフォリオは正面ケースに切れ込みがあり、iPadがのぞけてしまうような構造でしたが、ダイナミックフォリオでは切れ込みはありません。
裏側は縦に1本の線が入っているだけのシンプルな折り目。

中央にケースを差し込めるスペースがあります。

裏側ですが実はCOMBO TOUCHのキックスタンドのように3分の1くらいのスペースが開ける構造に。
これによって多彩な角度を生み出せるようになっています。
また、背面はiPadと強く吸着するマグネット版のようなものがあるので、吸着も強く落下の心配が少ないです。
Snapフロートフォリオでは板はなく吸着が不安定で、フロートフォリオ&ケースではインナーケースに入れる仕様だったので安定感はありましたが重さや野暮ったさは感じました。
ケース内側ですが、ペンシルホルダーを接着できる窪みがあります。

重量は実測290g。
フロートフォリオケース&スタンドもかなり軽くなったと思いましたが実測が298gだったので、さらに軽量化に成功しています。
ケース全体はMOFT特有の「MOVAS™」ヴィーガンレザー採用で高級感、柔らかくて高耐久を実現。
隙のないデザイン性でいて、実用も十分といったケースだと思います。
多彩なアングル
ダイナミックフォリオには多数のアングルがあり、これらの角度を使いこなすことによってあらゆる場面でも対応できるように。
仕事からクリエイティブまで、すべてを任せられるアングルがそろっています。
20種類以上の折り方があるとのことなのですが、全部を覚えるのが難しかったので、基本の折り方と使いやすかったアングル5つを紹介します。
60°フローティングモード

まずはメインの横置き×フローティングのモード。
60°という見るのに適した角度に加え、11インチのPro用では約6.5cmフローティングができています。

これは現在僕がiPad miniで愛用しているMajextand Mの高さが同じくらいの角度にしたとき約6cmなので、十分な高さが確保されているように感じました。
安定感についても抜群で、かなりの高さが出ているフローティングながら設置面積も広いので多少の振動ではびくともしないほど。
突然倒れてくる心配もないので安心して使えるでしょう。
30°フローティングモード

先ほどの60°フローティングモードを倒した角度。
60°と同様の安定感がありつつも、傾斜が緩くなりました。
公式ではフローティングモード-クリエイティブという名称が付けられており、イラスト制作やノートを取るといった作業を想定しているそうです。
使ってみた体感としては、浮いた状態の30°ではちょっと書きづらいなと感じました。
しかし、公式でも想定されているような、PCのサブモニター的にアイデアをメモするような用途でデスクにおいて使うには最適かもしれません。
また、友人や同僚に資料を共有するときなどには60°の状態から30°に倒して素早く見せる、といった使い方が便利かもしれません。
18°デュアルスクリーンモード

今まで3つ折りタイプのケースでしか作れなかった書くのに適した低い角度を折り方の工夫で再現することに成功しました。
この角度はノートを取るのにも十分で、従来通りの非常に書きやすい角度となっています。
さらにケース上部にはスペースがあり、スマホを設置可能。
これによって、スマホに映した資料を見ながらiPadで作業するといったこともできるようになりました。
折り紙式ケースで3つ折りではなく書くための低い角度を実現したのは僕が知る限りこの製品が初めてなので、ものすごく感動しています。
80°コンテンツ閲覧モード

横置き×フローティングと書く角度があるだけでもすごいことですが、縦の角度にも対応しています。
このモードは背面にある隙間にケースを差し込んで安定させる仕様。
角度は80°と少し急ですが、縦置きが可能となっています。
70°コンテンツ閲覧モード

少し縦置きが急で残念だったと思っていたら、ちょうど良い傾斜の70°で縦に置けるモードがありました。
背面のケースを剥がし、そのなかに折りたたんだ表面側のケースを入れ込むことで完成します。
少し折り方を覚えなくてはいけませんが、慣れるとすぐに組み立てられました。
70°であれば十分に視聴しやすい角度として扱えるので、これによって使いやすい角度ですべてのアングルを網羅していると言えるケースになったと言えるでしょう。
使ってみて良かったポイント
ここからはダイナミックフォリオを使ってみてよかったポイントについてまとめていきます。
ついに縦・横・書く角度の理想が達成された
すでに何度も感動を伝えているとは思うのですが、縦・横・書く角度に対応したというのが本当にすごい!
もう何度でも伝えてしまいたくなるほど感動してます。
iPadは書いて・見て・置いて・持ってなど、様々な場面で使うことが想定されるガジェットです。
もちろんこれまでにたくさんのアクセサリーが発売されているので、それぞれの場面に最適なアクセサリーというのはすでに登場しています。
しかし、1つのケースですべての場面に対応できるというオールマイティなケースはこれまでありませんでした。
例えばシンプルな3つ折りタイプのケース。
これは横置きと書く角度は満足ですが縦置きができません。
そして当時感動したSnapフロートフォリオ。
高さが出るのは画期的でしたが、縦置きもできないですし書く角度は傾斜がキツく実用的ではなかったです。
PITAKAのMagEZ Folio 2は縦置きと横置きが快適に使えますが書く角度がない。
NIMASOからはクリアケースにはめ込んで縦置き横置き書く角度すべてに対応したケースが発売されましたが、ケースが重く、iPadの軽快さが失われています。
このようにすべてのケースにそれぞれ得意と不得意がある状態だったのですが、ダイナミックフォリオを1台ですべてに対応。
これによってシチュエーションごとにアクセサリーを変える手間もないため、準備も予算も削減できて最高以外の言葉が出てきません。
あらゆる場面に適正に対応できることから、どんな状況でも対応できるiPadとして使うことができるので、これからiPadをさらに楽しく快適に使えるようになることでしょう。
フローティングがやっぱり使いやすい
個人的な感覚ですがiPadで作業するときフローティングがあるかないかはかなり効率が変わってくると思います。
目線が上がるというシンプルなことなのですが、ディスプレイが見やすくなるし疲れも軽減できているような感覚に。
これまでフローティングがないケースもたくさん使ってきましたが、iPadのディスプレイを見てしっかりと作業するときは少し浮かせて作業ができる純正のMagic Keyboardであったり、Majextand Mを使って浮かせて作業したり、置いてというよりは浮かせられるアクセサリーを積極的に選んでいました。
iPadでの作業が多い人はフローティングの有無でかなり視認性や疲労が変わってくるので、一度試してもらいたいです。
また、MacBookとの接続のときもフローティングが便利。
サブディスプレイとして使うときもあると思うのですが、そのとき高さがないと全体的な位置が合わなくて微妙に気持ち悪いです。
少し浮いていると全体的な視線が合うのでちょっとの差ですけど快適に作業できると思います。
作業にばかりフォーカスしてしまいましたが、動画を見る、ブラウジングをするだけでももちろん見やすくなっているので、高さはあって損がないポイントなのでおすすめです。
落下の心配がない磁力
初代のSnapフロートフォリオは角度によってはiPadがよく外れてしまって、装着の不安定さが気になりました。
しかし、ダイナミックフォリオではSnapフロートフォリオのようなスタイリッシュさを維持しながらもマグネットの吸着力は大幅に向上。
背面にマグネット用のボードが1枚挟まっているので、安定性が非常に高いです。
前モデルのフロートフォリオ&ケースではインナーケースタイプでしたが、正直これはちょっとスタイリッシュさに欠けると思っていました。
もちろん側面を守れるというメリットはあるのですが、どうしても野暮ったさが気になっています。

このあたりのデザイン性を担保しつつもマグネットの吸着力というこの製品の根幹に関わる仕様にかんしては着実な精度の向上が計られているのが非常に好印象でした。
使ってみて気になったポイント
とても気に入ったポイントも多かったのですが、気になったポイントもあったので共有します。
ペンシルホルダーは改善して欲しいかも
ペンシルホルダーに関してはフロートフォリオ&スタンドのときから採用された専用のペンシルホルダーを併用する設計。
正直これはちょっと邪魔くさい。

さらに今回は別途購入をしなくてはいけないというところで、準備も手間。
重さも増えてしまうので、正直これを併用するかどうかは悩みどころです。

ペンシルホルダーだけに限って言えば、PITAKAのMagEZ Folio 2のケースの内側にたたんで収納できるペンシルホルダーの仕様が素晴らしく、これであれば使わないときはスタリッシュにしまっておけて、使うときはすぐに使える。
使用・不使用を切り替えられるうえ、デザイン性も損なわないというところで、この仕様が合体できたらさらによかったなという感じ。
折り方が多く覚えきれない
これは嬉しい悲鳴なのですが、正直折り方が多すぎて覚えてられません。
必要な角度だけ覚えておけば良いとは思うのですが、全部覚えようとするとなかなか大変。
公式によると20種類の折り方があるそうですし、ケースの説明書にもたくさんの折り方の図解みたいなのがありました。
ちょっとまだ解読しきれてないので、使い込んでいくなかでおすすめの角度があればまた改めて紹介します。
ダイナミックフォリオがおすすめな人
縦・横・書く角度の3つの角度のバランスを重視する人
ついに発売してくれたか!と素直に感じた多機能ケース。
これまで横置きと縦置きはバランスが良いけど書く角度がない、横置きと書く角度は良いけど縦置きは不満など、「あと少し」が埋められませんでした。
多彩に使うiPadだからこそ、いろんな角度で置いて使いたいというわがままな要望を満たしてくれる、そんなケースです。
作業についてはこのフローティングが本当に使いやすく、目線が上がるので視認性が上がって疲れも軽減されます。
書く角度については30度のフローティングモード-クリエイティブもありますが、18度のデュアルスクリーンモードが従来の書きやすい角度と似た角度になっているので、ノートを書く用途にもしっかりと対応。
もっと言ってしまえば、腕や足で支えて書くこともできるので、勉強・タスク管理・メモなど「書く」作業を幅広くカバーしてくれます。
そして縦置きについても70°の角度に対応しているので、倒れすぎず起き上がりすぎずのバランスの良い角度で資料や動画を見られるでしょう。
市場にフローティング対応しつつすべての角度に柔軟に対応したケースというのはなく、Snapフロートフォリオを発売したあの日から数年の時を経てついにあの時想像した理想に近づいたのを嬉しく思います。
多彩に使える、作業が捗るケースを持ち歩けるとiPadの使用がさらに楽しくなること間違いないので、様々な角度で使用予定がある人は持っておいて損のない心からおすすめできるケースです。
まとめ
長年理想を掲げてはなかなか実現されなかった、そんなケースがついに手元に届いて感無量です。
2022年にSnapフロートフォリオに出会ってからずっと折り紙式のケースは好きだったのですが、ようやく理想の実用レベルの折り紙式ケースが完成したと思います。
このケースはもう文句なく僕のiPad Proメインケース確定です。
11インチサイズのケースに関してはこれを選んでおけば良いのではないかレベルで使い勝手が良いと思うので、気になった人はぜひともチェックしてみてください!
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