iPadを購入するとついつい気になってしまうのはトラックパッド付きのキーボードではないでしょうか。
キーボードと一体になっていて、どこでも快適に作業ができる便利なアイテム。
iPadをさらに活躍させるためについつい気になってしまいますよね。
しかし、高額だったり種類もたくさんあったりして、どれを選べば良いのか悩ましいところだと思います。
そこで今回は6機種のトラックパッド付きキーボードをまとめて紹介するので、それぞれのメリットやデメリットを知ったうえで、自分に最適なトラックパッド付きキーボードを選ぶための参考になれば嬉しいです。
「好きだな」「使いやすいな」と思えるキーボードがあるとiPadを使う頻度も上がり毎日が楽しくなると思うので、ぜひとも自分の環境にあった1台を選んでください!
また、今回僕が紹介していないキーボード以外でもおすすめの製品があればぜひともコメントで教えてください!
皆さんの知識や経験がコメントで共有されることで、よりキーボード選びに悩んでいる人の助けになると思います。
このコンテンツを見にきてくれた人の悩みが解決されるように協力してもらえるととても嬉しいです。
Magic Keyboard/Apple
まずは王道の純正Magic Keyboardから。
トラックパッド付きキーボードの原点とでもいうべき製品であり、注目している人も多いのではないでしょうか。
特徴は下記。
- 驚くほど快適なキーボードとトラックパッド
- 薄くてポータブルな新しいデザイン
- アルミニウムのパームレスト
- キーボードに追加された14のファンクションキー列
- 画面を様々な角度にスムーズに調整できるフローティングカンチレバー
- 価格49,800円(税込)
このMagic Keyboardですが、昨年2024年にM4のiPad Proが発売されたタイミングでモデルチェンジが行われました。
旧型のMagic Keyboardはポリウレタンの素材を基調とした柔らかな印象だったのに対し、新型のMagic Keyboardは全体的にアルミが強調されたようなデザインになってソリッドな印象に。
ファンクションキーも新たに追加され、より使いやすくなったと言って良いでしょう。
新型となったうえでの変更点は説明しましたが、なぜこのキーボードが発売当時から人気であり憧れの対象となっているのでしょうか。
洗練されたデザインも理由だと思いますが、個人的に感じているのは圧倒的な操作感と打鍵感の良さ。
やはり純正というだけあってトラックパッドでの操作の快適さが最高です。
なめらかに動くポインターやスクロール動作、ピンチインアウトなど、どの操作をとっても快適。
この操作の快適さは純正ならではだと感じています。
また、打鍵感についても非常に心地よい感触。
僕は最近据え置き型の大きなキーボードもたくさん使うのですが、そんな僕が使ったとしても満足できるような打鍵感があります。
パタパタとでも表現できる打鍵感で、浅いストロークながらしかりと押し込んでいる感触があります。
この感触が本当に好きで、iPad用のキーボードだとどうしても打鍵感を犠牲にしている製品が大半ななかで、しっかりとした感触が得られるキーボードというところで非常に好感触です。
最高のキーボードなのですがデメリットとしては価格。
定価が49,800円(税込)と市場で見ても圧倒的に高いです。
正直この価格があれば据え置き型の高級キーボードであるHHKBだって余裕で買えてしまうほど。
デザインや操作感はもちろん最高なのですが、最近はサードパーティ製もかなり良い性能になりつつあり、この快適な操作感にどこまで払えるのかは一度検討した方が良いと思っています。
Appleのプロダクト好きであれば納得も満足もできると思うのですが、シンプルに機能性に対する価格だけで見てしまう場合は、かなり厳しい現実があるようにも感じました。
COMBO TOUCH/Logicool
続いて紹介するのはLogicoolのCOMBO TOUCH。
純正と対をなすような有名トラックパッド付きキーボードだと感じています。
特徴としては下記。
- 新型iPadに対応
- 着脱式キーボードと調節可能なキックスタンド
- より薄く軽量に(Pro 11インチ用:20%薄く、17%軽量)
- 過去最大サイズのトラックパッド搭載
- Smart Connectorによる接続
- 使用シーンに応じて4つのモードを使い分け
- 高い保護性能
- 価格36,740円(税込)
特徴はなんといっても分離できる構造。
純正は快適さやデザイン性が高いのはもちろんなのですが、キーボードを使わないときにiPadを取り外すと基本的には剥き出しの状態になってしまいます。
この状態ではデスクのうえに気軽に置くこともできなければ、別途スタンドを使用しないと自立させることもできないので非常に使い勝手が悪いです。
そんな取り外し後というのがトラックパッド付きキーボードの課題だったわけですが、その課題を分離構造で解決しました。
ケースとキーボードが分離できる構造によって、トラックパッドを使うときには一体型のようなフォルムで使用をし、キーボードがいらないときは分離させてiPad単体でも活用しやすくデザイン。
専用のケースもかなり軽量でケース自体のクオリティが高く、使い勝手が良いです。
本体の側面が保護できているのはもちろんのこと、キックスタンド付属で単体でも自立するのが非常に便利。
それでいて接続はBluetoothではなくスマートコネクターなので遅延も感じないほど精密で、非常に快適な操作が実現されています。
操作の精度に関しては純正と違いがわからないほどです。
純正と変わらない操作性に加え、純正以上の機能性。さらには価格も純正よりも1万円以上安く価格で販売。
客観的なスペックでは純正に勝っていると感じてしまうほど完成されたトラックパッド付きキーボードです。
スマートキーボード/GOOJODOQ
Magic Keyboardは気になるものの、価格が高いですよね。
そんな価格がネックで手が伸びていなかった人におすすめしたいのがGOOJODOQのスマートキーボード。
まずは特徴の共有から。
- 様々なiPadに対応できるモデルを準備
- 高精度なタッチパッド
- 日本語配列のキーボード
- 130度まで対応の角度調節
- 充電残量をディスプレイで確認できる
- 定価14800円だがクーポン適用でさらに安く
特徴としてはやはり価格。
純正が約5万、COMBO TOUCHも4万円近くということを考えると14800円という値段は純正の半額どころか3分の1以下。
さらによくセール対象品になっているので12000円くらいで購入できることもあるほどです。
では価格が悪いから性能が悪いかというとそうでもなく、接続はBluetoothなのですがかなり機敏にトラックパッドが操作できます。
僕はもともと旧型のGOOJODOQのスマートキーボードも使ったことがあるのですが、2年ほどの間でかなりの進化を遂げて昔感じていた挙動の不安定さはなくなったと感じました。
正直もうスマートコネクターとBluetooth接続によるトラックパッド操作の違いというのは埋まりつつあるのかもしれません。
打鍵感については正直ちょっとカチャついていてチープさを感じなくもないですが、価格を考えれば許容といったところ。
純正やCOMBO TOUCHと違うところとしては重量。
けっこう重ためで、純正やCOMBO TOUCHの軽さをしみじみ感じてしまいます。
純正が約580gに対し、GOOJODOQ/スマートキーボードは約663g。
たかだか100gくらいの差なのですが、けっこう重く感じるので、ここをどう捉えるかでGOOJODOQを選ぶのかそうではないのかが決まる気がしています。
Fusion Keyboard/MOKIBO
個人的にめちゃくちゃ気に入っているキーボードであるFusion Keyboard。
なんとこれはキーをなぞるとタッチパッドになるという超変わり種のキーボードになります。
iPad想定した持ち運びキーボードとなっているので相性も抜群です。
特徴をまとめていきます。
- キーをなぞるとタッチパッドになる
- ジェスチャーに対応
- 3台接続可能
- 静電容量無接点方式採用のキーボード
- ユニバーサルモデルはカバー付き
- スタンド機能がある
- 価格15,400円
なんといっても特徴はなぞるとタッチパッドになるというところ。
キーに指をそわせるとマウスのように使えるし、タップをすればクリックができます。
そしてしっかり押し込めばキーボードとして使えるというところで、トラックパッドこそ搭載されていませんが、キーの上でトラックパッドの役割をこなせてしまいます。
また、マウス的な操作だけではなく、ジェスチャーにも対応。
スクロールやピンチインアウトなども使うことができます。
持ち運び用のキーボードとしてはめずらしくカバー付きのキーボードとなっているので、折り畳まないことからの安定感で薄型ながらしっかりとした打鍵感のキーボードとなり、タイピングの満足感も得られました。
ARグラスとも相性が良いところも気に入っているポイントで、このキーボードを使うことによって電車のなかのような省スペースでも場所を取らずにキーボードを準備して、ミニマルな構成でマキシマムな環境で作業ができます。
膝の上に置いて作業をするときこのキーボードが最適すぎて本当によく使う相棒です。
懸念としてはジェスチャーの精度はあまりよくなく、スクロールやピンチインアウトはカクカク、ページ送りや戻しはほとんど機能しないというところ。
残念なところはありますが、シンプルなポインター操作は問題なく使えているので満足しています。
FMV Mobile Keyboard/富士通
なんと富士通から発売されている薄型キーボードがあります。それがFMV Mobile Keyboard。
メタリックなデザインが目を惹くキーボードです。
特徴についてまとめます。
- 手になじむキートップとキー荷重
- ”押した感覚”が明確に伝わるキースイッチ特性
- カバンに気軽に入れられるコンパクトさ
- マウスいらずのフラットポイント(タッチパッド)
- 背面ラバー素材によるグリップ仕様
- フル充電で1ヶ月使用可能
- 価格18,000円
PCで有名な印象の富士通から実はモバイル用のキーボードも発売されています。
以前クラファンが開催されていたキーボードだったはず。
ARグラスを使い始めてからトラックパッドがついた持ち運び用キーボードを人一倍探すようになったのですが意外と種類がなく、そこで出会ったのがこのFMV Mobile Keyboard。
市場のなかでもトップクラスでデザインが良いと思っていて、このカラーリングとかスタイリッシュさはぜひとも他メーカーも取り入れて欲しいほど。
打鍵感についてはさすが大企業といったような工夫がされており、最初は重く、そのあとはすっと沈み込むように設計をしているとのこと。
系統としてはLogicoolのような柔らかめのキーの荷重なのですが、軽めのなかでも押した感覚がわかるような仕様になっています。
この工夫によって軽いながらも心地よい打鍵感がある仕様に。
さらに荷重については指の力にあわせた調整がされており、エンターキーやシフトキーなど、キーボードの端に配置されいるキーについては荷重が軽く、アルファベットなどの中央に配置されているキーは打鍵感が重ためです。
無意識に心地よく打鍵していたのですが、このキーによって荷重が変わっているのは思った以上に心地が良く、小指で打つことが多い力が入りにくいキーも快適に打てました。
タッチパッドについてもポインター操作については問題なく操作ができました。
しかしジェスチャーについては精度があまりよくなく、ものすごい速さで動いてしまってコントロールが難しかったです。
ユーザーマニュアルと補足情報になるのですが、これを見たところmacOSとiPadOSではポインター操作とクリックなどの基本操作しか行えないようです。
Windowsであればピンチインアウトや4本指のジェスチャーにも対応していましたし、遅延も感じませんでした。
このことからWindowsに照準を合わせたキーボードであり(そもそも富士通のPCがWindowsですしね)、Apple製品との互換性はおまけ程度な印象です。
タッチパッド搭載キーボード/EWiN
トラックパッド付きとなるとどうしても高価なキーボードが多くなってしまうのですが、その中でも比較的手が出しやすい製品がEWiNのタッチパッド搭載キーボード。
特徴をまとめます。
- JIS配列対応&タッチパッド搭載
- 薄型軽量で持ち運びやすい
- マルチペアリングで2台接続可能
- 省電力で35日間の持続使用と120日間の待機に対応
- iPhone/iPad専用
- 価格がセールで3000円ほど
特徴はなんといっても価格。他機種と比べると圧倒的に安いです。
トラックパッド付きになると急に値段があがり、それこそ格安モデルだとしても1万円は超えるほど。
日頃高いキーボードや純正のMagic Keyboardを使っていて金銭感覚がちょっとおかしくなり気味ですが、キーボードに1万円出すって本当にすごいことで、普通ここまで手を伸ばそうとは思えない。
とはいえiPadでの作業をある程度効率化するためにトラックパッド付きのキーボードが欲しい、というところを助けてくれるのがEWiNのキーボード。
価格がセール時3000円程度で、初めてのトラックパッド付きキーボードとして始めやすいでしょう。
また、ポインターの操作は価格相応というところでポインター操作はコンマ数秒遅れてしまうような感覚もありますが、許容範囲くらいの挙動で動きました。
キーのレイアウトは一見US配列のようですが、よく見るとかなと英語の切り替えボタンがあり、おそらく日本語配列(JIS配列)。
ファンクションキーも充実しているのでけっこう多彩に動いてくれると思います。
持ち運びについても四角にゴム足が付いているので、11インチサイズのiPadと重ねて持ち運ぶとキーが干渉せずにピッタリ持ち運べる設計になっています。
懸念としてはジェスチャーの精度があまり良くないところと⌘ボタンの位置。
ジェスチャーの精度についてはポインター操作まではそれなりに動くのですが、スクロールやピンチインアウト、ページ送り戻しなどはちょっと使いづらいです。
同価格帯の他のキーボードもそこまで機敏に動きはしないので、このあたりは価格相応といったところ。
また、⌘ボタンが右側にしかなく、コピーやペーストなどのショートカットを使うとき、普段は左手で完結していたはずのショートカットが右手を使わないと行えないという不自然なポジションになってしまいます。
普段ショートカットをあまり使わないという人であれば関係ないかもしれないですが、ショートカットを多用する人には向いていません。
おすすめの機種はどれ?
6機種を紹介してきましたが、結局どれを買えば良いのか悩ましいと思います。
そこでタイプ別に最適なトラックパッド付きキーボードを考えてみたので参考にしてみてください。
打鍵感とデザイン性:純正
ここは大いに主観が入っているので必ずしも当てはまるところではないのですが、打鍵感についてはトラックパッド付きキーボード界最高なのではないかと思います。
普段から高級キーボードを叩きまくっている贅沢な指をしている僕なんですが、そんな僕でも満足できる打鍵感。
タイピングの感触はパタパタとしたフレームへのアタック感のないLofreeみたいな感じがしています。
押下圧は体感50gくらい感じる少し重めのタイピング感となっていて、少し重い分しっかりとした感触が得られます。
また、デザイン製も秀逸。
新型のM4iPadに合わせてリニューアルしたMagic Keyboardですが、旧型から本体の素材が金属製に変化をし、より高級感があるスタイルになりました。
表面のカバーもヒンジの部分を目立たせないような仕様となっており、閉じていて、開いていてもスタイリッシュに使用することができます。
打鍵感とデザイン性、あとは予算に余裕があればという話にはなりますが、採算度外視ならおすすめしたいキーボードです。
機能性重視:COMBO TOUCH
キーボードでの活用と取り外したときの利便性を考えるのであれば多機能なCOMBO TOUCHがおすすめ。
やはり分離型のメリットは強く、取り外せる構造にしたことによって対応できるシチュエーションが増えました。
ケース部分については旧型からかなり進化をしており、軽量化によって以前より扱いやすくなっています。
また、このケースのキックスタンドも使い勝手がよく、ただ保護ができるだけではなくケース単体でもスタンドとして使えるので動画視聴や資料の提示がしやすい仕様に。
肝心の操作性についてはスマートコネクターを採用している機構ということもあって、トラックパッドの精度は純正並み。
スクロールもジェスチャーも機敏に反応してくれるので、作業も快適にこなしてくれるでしょう。
キーボードとトラックパッドを使用した作業も快適に行えるうえ、分離の仕様で使える幅も広いというところで、多彩な使い方をしたい人は純正よりもCOMBO TOUCHが良いと思います。
コスパと機能性のバランス:GOOJODOQ
純正のMagic KeyboardやCOMBO TOUCHは打鍵感や機能性が最高なのは事実なのですが、代わりに価格が高額。
どちらのキーボードも3万を超え、純正はほぼ5万円といったところ。
正直この価格だと良いものだとしても、結局キーボードであるというところを考えると手が伸びない人も多いのではないでしょうか。
そこでおすすめしたいのがGOOJODOQのキーボード。
定価は15000円(実売12000円くらい)なものの、トラックパッドは快適に動き、もはや純正レベル。
重さが純正よりはあるというところは懸念ですが、そこさえ目をつぶればかなりの高クオリティ。
2年ほど前に使用していたGOOJODOQのキーボードは確実に純正と挙動の違いを感じる製品でしたが、最近発売されたモデルに関してはもうその挙動の違いを感じられないほど。
旧型のiPadに対応した新型のキーボードがあるのはもちろん、新型のM4iPad Proに対応した製品も取り扱いがあるなど、機種の幅も広いです。
多少の重さは飲み込めて、予算を抑えたい人にはGOOJODOQをおすすめします。
コンパクトさ重視:Fusion Keyboard
一体型のトラックパッド付きキーボードが続きましたが、コンパクトに持ち運びたいならFusion Keyboardがおすすめ。
トラックパッドとキーボードが一体となっている特徴から、サイズがコンパクトになっています。
横幅自体はiPadの11インチサイズと同じ幅なので、持ち運びに苦労することはないでしょう。
このキーボードは他のトラックパッド製品に比べてジェスチャーなどの精度は落ちるのですが、ポインター操作は快適に行えます。
ジェスチャーなどはある程度諦めて、シンプルにテキストワークのときの文字選択くらいの機能が使える、と考えればかなり優秀です。
コンパクトかつ薄型で持ち運びやすく、荷物を軽量化しながらも多機能さも備えるというところが本当に気に入っています。
また、一体型ではないというところで他の端末と組み合わせて使えるというのも魅力の1つ。
僕はミニマルさを重視しつつも作業環境に妥協がしたくない日は、iPad mini・ARグラス・Fusion Keyboardの構成で持っていき、膝の上で作業できるほどのコンパクトさながら画面は映画館のスクリーン並みという状態で作業をするのがお気に入りです。
まとめ
iPadを持っているとついつい気になってしまうトラックパッド付きキーボードの紹介でした。
動画で紹介できていない製品もまだまだあるので、また製品が集まってきたら動画にします!
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