最近ARグラスを最大限楽しむために、自分の中で折りたたみではなく持ち運び用薄型キーボードをいろいろ探していました。
ですが、いろいろ調べ始めてから気がついたのですが、意外と折りたたみではない薄型キーボードというのは種類がありません。
しかも、できればタッチパッド機能までついている嬉しい、というか欲しいので、「薄型」「軽量」「タッチパッド付き」を満たしているキーボードを集めていました。(一部タッチパッドなしもありますが)
何が使えるか・相性が良いのかを調べるうちに手元に台数が集まってきたので、手持ちの持ち運び用薄型キーボードを紹介していきたいと思います。
MOKIBO/Fusion Keyboard
まず1つ目に紹介するのが個人的最推しのキーボードであるMOKIBOのFusion Keyboard。
このブログではおすすめしすぎて見飽きた人もいるかもしれませんが、お付き合いください。
紹介したいポイントは下記。
- 触るとタッチパッドになる
- まさかの静電容量無接点方式を採用
- ジェスチャー感度はイマイチ
- 定価:15400円(ユニバーサルモデル)
Fusion KeyboardはiPadのカバーになるタイプのモデルもあるのですが、僕が使用していて今回おすすめしたいのはカバーにならないユニバーサルモデルの方です。
触るとタッチパッドになる
なんといってもこのキーボードの最推しのポイントはキーボードをなぞるとタッチパッドになるいというところ。
この機能が唯一無二すぎて本当に最高。
これまでiPadとあわせてキーボードは持ち歩いてもマウスまでは持ち歩くことは少なく、ポインター操作はめんどくさいと思いつつも指で操作していました。
しかし、このキーボードであれば、押し込めばキーボードに。そして触るとタッチパッドに変化するんです。
感度も良くてちゃんと反応してくれます。そしてキーボードの上でタッチをすればクリックにもなりますし、中央の赤いボタンと組み合わせて使えば範囲選択もできます。
さらにはジェスチャーにまで対応しているという、変態的なまでに機能を詰め込んだキーボード。
僕はこれのおかげで、電車のなかでARグラスをかけ、膝の上にはこのFusion Keyboardをのせてマウス操作とキーボードを組み合わせて使ってブログを書いています。
まさかの静電容量無接点方式
なんとこの色物キーボードはタッチパッドに特化しているだけかと思いきや、キーボードもしっかりしています。
キーボード好きなら驚くと思うのですが、なんと静電容量無接点方式を採用。
これはキーが底につききらなくもタイピングを反応してくれる機能のことで、高級キーボードに採用される場合が多い機能です。
それこそ高級キーボードと言われるHHKBにも採用されています。
そのため、軽いタッチでもしっかり反応してくれますし、しっかり打鍵してもパチパチと気持ちよくタイピングが可能です。
タッチパッドとタイピング、どちらも高いクオリティがあります。
ジェスチャーの感度はイマイチ
本当におすすめの1台なのですが、ジェスチャーの感度はイマイチ。
スクロールやピンチインアウト、ページ送りやアプリの切り替えにも対応しているのですが、これの挙動はかなり難あり。
スクロールは急激に動くうえにカクつくし、ページ送りや戻しはほとんど反応しません。
ポインターの操作感度は悪くないのですが、それ以外は使えるが便利に使える精度ではありません。
Logicool/Keys To Go 2
話題の薄型キーボード「Keys To Go 2」。
タッチパッドこそないですが、洗練されたデザインと圧倒的な薄さが魅力。
Logicoolの技術も感じる打鍵感も見逃せません。
紹介したいポイントは下記。
- とにかく薄くて持ち運びやすい
- 長時間タイピングしても疲れない柔らかい打鍵感
- 最長3年使えるロングバッテリー
- 定価:12000円
とにかく薄くて持ち運びやすい
このキーボード、なんといっても薄いのが特徴。
その薄さ1番薄いところで 4.35mm 、カバー付きで1番厚いところを測定しても10mm ほど。
薄さをキープしつつも手元と奥側で傾斜をつけてタイピングしやすくしているところも見逃せません。
さらにカバーで付きで安心して持ち歩けるだけではなく、タイピングするときは背面にマグネットでくっつくという仕様。無駄がない。
キーボードだけに絞ったこのシンプルなレイアウトなのですが、探してみると意外と見当たらず、もっと言ってしまえばカバー付きともなるとさらに見当たらず、かなり貴重なキーボードだと思います。
長時間タイピングしても疲れない柔らかい打鍵感
これまでLogicoolのキーボードとしてはiPad用トラックパッド付きキーボードのCombo TouchやMX KEYSシリーズなどを使ったことがあるのですが、Keys To Go 2に関しても同様の打鍵感がありました。
Logicoolは上の機種も含めて柔らかめの打鍵感が特徴だと感じていて、非常に指に優しい作りになっています。
Keys To Go 2に関しても、キータッチが柔らかく、少ない力でもタイピングができるのはもちろんのこと、打鍵したあとの跳ね返りについても衝撃が弱く、長時間タイピングしても指が疲れにくいです。
キーボードをを打っているぞ!という強い感触が好みの人にはちょっと物足りない打鍵感かもしれませんが、指の負担まで考えると誰もが使いやすい優しい設計になっていると思います。
最長3年使えるロングバッテリー
賛否両論あるとは思いますが、このキーボード電池式です。
電池式は長く使える傾向があり、このキーボードも例に漏れずロングバッテリーで、最長3年使用できるとのこと。
電池式のメリットとして、バッテリーの劣化による故障がないという点があります。
普段使うガジェットの故障の原因の多くはバッテリー寿命を迎えてしまうことで、他の部分が元気でもバッテリーの不調によって使えなくなってしまいます。
そのため、長期間使用してもらうことを前提に製品を作るのであれば実は電池式の方が理にかなっているというわけです。
例えば高級キーボードでお馴染みのHHKBは長期間使用してもらうために電池式を採用しています。
このように長期間使える相棒になってくれるという魅力があります。一方で、電池が切れたとき交換がめんどくさいという事実も。どちらも取るか…
富士通/FMV Mobile Keyboard
最近購入したデザイン性抜群の薄型タッチパッド式キーボード「FMV Mobile Keyboard」。
なんとメーカーは富士通で、PCのイメージが強かったのでアクセサリー関係で手に取る日が来るとは思っていませんでした。
紹介したいポイントは下記。
- デザインが気に入っている
- フルサイズのキーレイアウト
- Apple製品との親和性が低い
- 定価:22000円(実売16000円くらい)
デザインが気に入っている
購入の大きな決めてになったのはデザイン性。特にカラーリングが気に入っています。
カラーは展開はダークシルバー / ライトシルバー / ガーネットレッドの3色展開。
今回はガーネットレッドを選択。
最近黒のガジェットばかりを選んでいたので赤がかなり新鮮。
というか、最近ブラック・ホワイト以外のカラーリングもめずらしい感じがしますし、カラーリングで満足できる赤っていうのもなかなかない気がしています。
派手なんですけど、深みのある赤でかなりお気に入り。
カラーリング以外でも、薄型なのはもちろん無駄な装飾のないシンプルなデザインで、無骨な感じがするのも好印象。
フルサイズのキーレイアウト
持ち運びということを考えるといいのか悪いのかちょっと微妙なのですが、このキーボードはフルサイズのキーボードになっています。
Fusion KeyboardやKeys To Go 2は11インチサイズのiPadと同じサイズ感となっており、フルサイズのキーボードと比べるとちょっと小さめ。
そのため、「」やエンターキーなどが少し小さい特殊なレイアウトになっています。
その点、FMV Mobile Keyboardはフルサイズなので据え置きのPCやノートPCで使用しているキーボードと同じサイズで使用可能です。
問題としては、フルサイズを折りたたみもできず持ち運ぶとなるとちょっと大きめというところ。
Apple製品との親和性が低い
個人的には痛手なのですが、Apple製品との親和性がよくありません。
前提として接続できる端末がWindows・iPadOS・macOS。iPhoneには接続できません。(AppleではありませんがAndroidも非対応)
というところでApple製品がすべて対応していないというところに始まり、ジェスチャーの挙動が精密ではありません。
スクロールに対応しているのですが、ものすごい速さで動いてしまったり、上手く動かなかったり、コントロールが難しかったです。
他にはピンチインアウトや4本指のジェスチャーに対応しておらず、使用感は快適とは言えませんでした。
これがWindowsに接続した場合、感じていた挙動の怪しさやできないジェスチャーというのはなくなり、スムーズな操作ができるように。
富士通のPCがWindowsなので、Windowsはもちろん快適ですがApple製品との互換性はおまけだったのかな、と感じてしまいました。
EWiN/タッチパッド搭載キーボード
上記3機種は機能性やデザインに優れているモデルではあるのですが、実は価格はかなり高め。
そこで格安モデルでもどれくらい精度が良いのか確かめるために購入したのがEWiNのタッチパッド搭載キーボード。
紹介したいポイントは下記。
- 約3000円で購入できる
- カバーがなくても重ねて持ち運べる
- ポインター操作はこなせる
- 定価:3679円
約3000円で購入できるし機能は十分
定価こそ少し高めなのですが、タイムセールやAmazonのセール日を狙えば3000円ほどで購入できます。
EWiNはセール時はいろんな商品が対象になりやすいので要チェックです。
そして、価格が安いから機能性が落ちるのかというとそうでもなく、EWiNはこのキーボード以外にも所有してるのですが、もれなく及第点は越してくれる性能をしています。
格安だけど、使いたくないと感じるほどの欠陥が見つからないのが本当にいいところ。
価格は安いけどこの部分は致命的に使えない、みたいなポイントがなく、もちろん上位商品はあるけどこの価格なら納得だよねというラインを守ってくれています。
そのためこのキーボードに関してもキーの誤入力が多いとか、タッチパッドがさっぱり動かないなどの挙動の悪さはなく、一定の動きはしてくれるでしょう。
これまでおすすめの折りたたみキーボードを聞かれることも少なくない回数ありましたが、安くていい感じのない?みたいな質問にはとりあえずEWiN買っておきましょうと答え、結果何人も購入してもらってきた過去があります。
カバーがなくても重ねて持ち運べる
安いから必要最低限しか使えない、ではなくてしっかりユーザーのことを考えられています。
キーボードの四隅に突起があり、これはiPadと重ねてしまったときにキーボードが周りの物に押されないよう守る突起です。
一見カバーがないので持ち運びのときはキーボードの保護が気になるな、と考えていたのですが、そんな考えはもちろんメーカーもしっかり対策してくれていて、この突起で防げます。
このユーザーを考えた工夫が非常に素敵で、価格が安いからしょうがないで諦めずに、価格が安くてもユーザーの動線を考えてある工夫に好感を持ちました。
ポインター操作はこなせる
ポインターの精度についてですが、これはまずまずといったところ。
まったく使えないわけではないですが、許容範囲の遅延は感じました。
ジェスチャーについてはスクロールもピンチインアウトもカクカクしてしまって、積極的に使いたいとは思えない程度。
ただし、このジェスチャーの認識の甘さについてはこれまで紹介した1万円超えの製品についても同様で、EWiNだけがひどいというわけではないのでしょうがない部分でもあります。
おすすめの機種はどれか
以上4種類のおすすめはどれかというところで、タイプ別に考えてみました。
持ち運びとポインター操作を両立させたい:Fusion Keyboard
コンパクトさと機能性を両立したモデルとなると、やはりおすすめなのはFusion Keyboard。
もちろんジェスチャーの挙動の怪しさはありますが、それは他の製品でも同様。
ポインター操作に関してはかなり良い精度をしているので、基本はポインターでの接続を考えるならこれ。
また、Fusion KeyboardであればAndroidやmacOSなど幅広いOSに対応していますが、FMV Mobile KeyboardやEWiNのキーボードは接続端末に制限があります。
持ち運び性能や操作性だけではなく対応端末まで考えてもFusion Keyboard幅広く対応してくれて便利だといえるでしょう。
持ち運びのみを重視したい:Keys To Go 2
今回紹介した4つのキーボードのなかでも圧倒的にコンパクトでミニマルでスタイリッシュなのは間違いなくKeys To Go 2。
この薄さとシンプルなデザインはキーボード好きならたまらないと思います。
デザイン性に優れると同時に、打鍵感も柔らかい感触で疲れにくく、長時間作業ができるでしょう。
また、電池式になっているおかげでバッテリーの故障リスクも少なく、長年の相棒になる可能性もあります。
高すぎ!価格重視で!:EWiN
Fusion KeyboardもKeys To Go 2もFMV Mobile Keyboardも全部好きなんですけど、価格がどれも1万円を超えていて、正直持ち運びキーボードにかけるお金としては高い。
1万円あれば折りたたみキーボードのなかで最高だと思っているMOBO Keyboard 2が買えてしまいます。
それどころか、とりあえず持ち運び用のキーボードが欲しいくらいの希望であれば3000円あれば十分購入できるでしょう。
そんななか「機能と打鍵感が良いから絶対1万以上出した方がいいよ!」とおすすめしてしまうのは、ガジェットオタクの悪いクセなような気も…
相場観をおさえて買い物をするのであれば、ワイヤレスキーボードであれば3000円くらい。
そうなると3000円くらいで上位機種とも操作性においては大きく違いがあるわけではないEWiNのキーボードを購入するのが無難な気がしています。
まとめ
タッチパッドに精度に関しては意外と高価格帯と低価格に著しい差がApple製品では見られなかったので、今後ヌルヌル動く薄型タッチパッド付きキーボードを探していきたいところ。
またいいの見つけたらまとめていきます。