【富士通/FMV Mobile Keyboard】国産のタッチパッド付き薄型キーボード|iPadにも使えるがクセがある|レビュー

最近薄型の持ち運べるキーボードが個人的に熱く、いろいろ探しまわってます。

リサーチをいろいろしてみた結果、1番気になるキーボード購入してみました。

購入したキーボードは富士通の「FMV Mobile Keyboard」

「FUJITSU PC 40th Anniversary」の第1弾としてクラウドファンディングで発売された「LIFEBOOK UH Keyboard」の一般販売モデルが今回レビューするFMV Mobile Keyboard。

実際に使用してみてわかったことや気がついたことについてレビューします。

メリット!
デメリット…
  • 薄型軽量でタッチパッドが搭載されている
  • 柔らかいタッチで疲れにくい
  • フルサイズのキーボード
  • iPhone、Androidと接続できない
  • Apple製品は使えるジェスチャーが少なく相性△
  • フルサイズな分、持ち運びにはやや大きい
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FMV Mobile Keyboardの外観・付属品

FMV Mobile Keyboardの同梱物やデザインについてチェックしていきます。

同梱物

  • 本体
  • 説明書
  • USBケーブル(A to C)
  • USBケーブル(C to C)

デザイン

カラー展開はダークシルバー / ライトシルバー / ガーネットレッドの3色展開。

赤色のガジェットは普段出会える機会が多くないので思い切って選択。

メタリックな色合いがきれいで意外と気に入っています。

配列はJIS配列で、日本語入力がしやすい仕様。国産のメーカーなだけあって、JIS配列が基本でありUS配列は見当たらなかったです。

方向キーに関しては少し斜めに下がったようなレイアウトに。これは富士通のパソコン共通のデザインとなっています。

このモデルはクラウドファンディングで販売されていたLIFEBOOK UH Keyboardの一般販売用にセットアップされたキーボードなのですが、違いとしてはかな表記がないというところがあるそうです。

タッチパッドの大きさは旧型のiPad用Magic Keyboardと同じくらいの大きさがあります。操作できる広さとしては特に問題のない大きさ。

側面にはわずかですが傾斜がついています。手元側が6.6mm、奥が10.4mmとなっており、薄型の形状は崩さずに打ちやすくするための工夫が施されていました。

側面上部にはUSB-Cの給電口、電源ボタン、ペアリング切り替えボタンがあります。

持ち運び系のキーボードはFn +F1〜3などでペアリング先の切り替えをする場合も多いですが、FMV Mobile Keyboardは専用ボタンによる切り替え

ショートカットを覚えるのも忘れがちなので、専用ボタンがあるのはなにかと便利そう。

背面にはラバー加工がされており、滑り止めの加工があります。とはいえ、かなりツルツルした素材になっているので大きな滑り止め効果は期待できません。

バックライトにも対応していて、薄暗いところでも使用可能です。

FMV Mobile Keyboardレビュー

ここからはFMV Mobile Keyboardの各項目についてレビューしていきます。

打鍵感:柔らかいタッチで疲れを感じにくい

打鍵感に関してはかなり軽めのキータッチとなっています。

Logicoolと似ている打鍵感のように感じました。

軽めのキータッチではあるのですが、押した瞬間の感触はしっかり感じます。この打鍵感について調べてみると面白い事実が見つかりました。

富士通でもこの打鍵感は研究されいたようで、押した感覚がわかるキースイッチを採用していたようです。

また、キーを押したときに感じる反発感にメリハリを持たせるために、最初は重く、そのあとはすっと沈み込むように設計しているとのこと。

引用:https://www.fmworld.net/fmv/

確かに言われてみると、軽いキータッチではあるものの、押した瞬間というか一定のラインまでは若干重く、ラインを越したあとはストンと落ちていくような感覚を覚えました。

さらにキーの荷重も指の力に合わせて調整してあり、エンターキーやシフトキーなど、キーボードの端に配置されているキーに関しては荷重が軽く、アルファベットなどの中央に配置されているキーは打鍵感が重ためです。

引用:https://www.fmworld.net/fmv/

無意識に心地よく打鍵していたのですが、このキーによって荷重が変わっているのは思った以上に心地が良く、小指で打つことが多い力が入りにくいキーも快適に打てました。

静音性:高音が響きすぎず静かにタイピングできる

控えめに打鍵したときときの音は低音寄りで、強めに打鍵してもそこまでかチャカチャと高音が鳴りすぎないのが好印象

強めに打鍵しなくても底に軽く触れるくらいでキーは認識をするので、日頃から軽めのタッチでタイピングする癖をつけておけば静かな環境でも気にすることのないくらいの音でタイピングができると思います。

また、底面にはラバー素材が貼り付けられているのですが、これがクッションとしても機能することで静音性の向上に一役買っているとのこと。

キーボード自体の静音性の高さとあわさり、どこでも目立つことなく使える優秀なキーボードだと感じました。

タッチパッド:感度は良好。ポインター操作は不満なし

このキーボードを買う決め手になったのがタッチパッド搭載のキーボードであるというところ。

では、このタッチパッドの精度はどうだったのかというと、ポインター操作に関しては特に不満を感じることなく操作ができました。

ジェスチャーの精度は端末による

タッチパッドには欠かせないジェスチャーの操作なのですが、これは接続した機器による、というのが実態。

正直Apple製品とはあまり相性が良くないように感じました

まずiPadとMacBookに接続してみたのですが、ポインター操作はどちらとも問題なく操作できるのですが、スクロールはちょっと違和感あり。

ものすごい速さで動いてしまってコントロールが難しかったです。

反応自体はするので、操作はできるのですが扱いにくいといったところ。

こちらがユーザーマニュアル補足情報になるのですが、これを見たところmacOSとiPadOSではポインター操作とクリックなどの基本操作しか行えないようです。

Windowsであればピンチインアウトや4本指のジェスチャーにも対応していましたし、遅延も感じませんでした。

このことからWindowsに照準を合わせたキーボードであり(そもそも富士通のPCがWindowsですしね)、Apple製品との互換性はおまけ程度な印象です。

バータイプのクリックボタン

タッチパッドですが、タップでタッチに対応しているものの、押し込みはできないタイプになっています。

そのため、範囲選択やドラッグをする際には、タッチパッド下にあるバータイプのクリックボタンを使用しなくてはなりません

また、2本指ジェスチャーにも対応していないので、右クリックもこのバータイプのクリックボタンを使用する必要があります。

タッチパッドだけで操作が完結できないのは残念としつつ、Bluetooth製品でそこまで精度に精細さが期待できないのであればあえて物理ボタンの方がいいのかも?という2つの気持ちで揺れ動きました。

接続方法・対応端末

接続については有線接続と無線接続どちらにも対応

無線接続の場合は3台まで端末をペアリング可能です。

対応端末についてはWindows 11(64 ビット版)、Windows 10(64 ビット版)、macOS 、iPadOSとなります。

iPhone・Androidに接続できない

地味に痛いポイントがiPhone・Androidに接続できないこと。

不自由な制約があるキーボードに久々にであったというか、むしろ最近の端末なら2000円台の端末でも対応していてもおかしくなさそうなところに対応していなくて非常にがっかりです。

モバイル端末として売り出しているのに1番モバイルの名前が似合うスマホという端末のOSに対応していないのはいただけない。

僕はこのキーボードをARグラスとあわせて使いたいと考えていたので、ARグラスを最高にサポートしてくれるAndroid由来の端末であるBeam Proと接続できないのがかなり痛手。

価格16000円ほどするので、さすがに対応端末は幅広くあって欲しかった…

Apple製品は接続方法が複雑

Windows端末の精度が良いというところもあり、Apple製品は接続段階から不遇

切り替えボタンを長押しするとランプが点灯し、接続開始できるのですが、この方法だとApple製品は文字は打ててもポインターが出てきません。

接続手順としては下記。

  • ペアリング切り替えボタンを長押しして点滅させる
  • 点滅状態が消えるまで1分放置
  • ランプが消えたあと、Fnキーを押したままペアリング切り替えボタンを長押し
  • 再度ランプが点滅したらペアリング

この工程を踏まないとポインターを使用できません。

こんなの何も手順書がなければたどり着くことができない作業で厳しすぎです。

また、この手順ですが説明書には記載がなく、ネットにある補足情報に載っています。

キー配列

キーの配列ついてはJIS配列。そしてフルサイズのキーボードになっています。

持ち運びは意識しているものの、打鍵感を損なわないためにフルサイズを採用したと製品ページに記載がありました。

フルサイズというところで、アルファベット以外のキーについても変則的なサイズではなく通常サイズなのは嬉しいところ。

持ち運び系のキーボードの場合、どうしてもあまり使われないキーは小さくしてしまう傾向があるので、そのまま打てるのは大きなメリットです。

JIS配列ではあるのですが、かなのキーに見慣れない印字がされています。

クラファンモデルでは普通に「かな」と書かれていたようなのですが、FMV Mobile Keyboardになる過程で変更になったようです。

バッテリー

バッテリーはかなりのロングバッテリーなようで、1回(3時間)のフル充電によって、毎日8時間使用で1ヶ月持つそうです。

毎日8時間で1ヶ月持つってかなり化け物クラスだと思ったんですけどどうでしょう?

持ち運び用途がメインになると毎日8時間は使わない気がしているのですが、そうなると2〜3ヶ月持ってしまうのでしょうか。

まだ購入してから数日なので、今後様子を見たいと思います。

そのほか気になったところ

そのほか気になったところとしてはサイズ感でしょうか。

持ち運び用として設計されているのですが、フルサイズということもあって横幅はPCサイズ

iPadと重ねてみるとはみ出してしまうほど。

本体は大きさに反してけっこう軽めなので、それほど負担でもないのですが、キーボードがやや大きめに感じてしまいました。

他の薄型キーボードはキーピッチや使用回数の少ないキーを小さくするなどの工夫をしてiPadに合うくらいのサイズに留めているなか、エンターキー1つ分強大きいのが気になります。

また、持ち運び用ではあるものの、カバーがないのが気になりました。

クラファンモデルについてはクラファンのリターンのなかに専用スリーブがあったのですが、こちらのモデルでは見つかっていません。

頻繁に持ち歩きをするとなると、キーへの負担が気になるので何か運ぶための手段を考えたいところ。

FMV Mobile Keyboardはこんな人におすすめ

フルサイズで持ち運び用かつタッチパッドが付いている薄型キーボードが欲しい人

探してみるとわかるのですが、持ち運び用の折りたたみではない薄型キーボードでちゃんとしているモデルって以外と少ないんですよね。

それもタッチパッドまで兼ね備えたJIS配列でフルサイズのキーボードなんて要望までつけたらなおさら。

折りたたみであったりUSであったり、何か条件妥協すると出会えるキーボードもあるのですが、意外と上で挙げたような条件で探すと数がありません。

安そうなモデルではなく、デザイン性やある程度の打鍵感までにこだわるとけっこう貴重な選択肢なのではないかと感じています。

まとめ

どこかのタイミングでクラファンのことを聞いたタイミングからちょっと気になっていたキーボードをついに購入してレビューすることができました。

デザインよくてけっこう気に入っているので、ARグラスやiPadと組み合わせてどうなったのかについては後日記事と動画を出したいと思います。

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