クラウドファンディングでOpera(05/03)が盛り上がっていたのが記憶に新しいところですが、そんなSOUNDPEATSからもう新作のイヤホンが販売されました。
新作の名前は「Engine 4」。
低価格ながら圧倒的な音質を誇るSOUNDPEATSの新作イヤホンなので、どんな音が聞こえてくるのか楽しみながらレビューをしていきたいと思います。
SOUNDPEATS/Engine 4
総合評価
価格に対しての音質が抜群!マルチポイントがあるのも素晴らしい!でもノイズキャンセリングがないのはかなり痛い、、、
- 価格に対して音質が良い
- マルチポイントに対応している
- アプリのカスタマイズ製が柔軟
- ノイズキャンセリングがない
- 外音取り込みがない
- 指紋が目立つ
特徴
- デュアルダイナミックドライバー
- デュアルクロスオーバー技術
- ハイレゾワイヤレス対応
- マルチポイント対応
- 43時間再生可能
- 専用アプリあり
同梱物
- イヤホン本体
- イヤホンチップ
- ケース
- USB-Cケーブル
- 説明書
圧倒的な高音質
1万円以下のイヤホンとしては圧倒的な差をを持つのではないかと感じるほどに高音質。
安いイヤホンにありがちな低音や高音の不快な感じはなく、音の分離がよくクリアではっきり綺麗に聞こえてきます。
音のバランスが良いと表現した方がしっくりくるかもしれません。
全ての音域体においてクリアに聞こえてくるので、楽曲が聞きやすいです。
バランスの良さから音自体にも圧を感じるので、音がスカスカで迫力が足りないということもなく、迫力ある音圧を感じることができます。
これらの迫力の裏にはSOUND PEATSの技術力に秘密があるようです。
仕様
Engine 4の特徴は以下の技術によるもの。
デュアルダイナミックドライバー
ドライバーにΦ10mmのダイナミックドライバーと、Φ6mmのダイナミックドライバーを同軸上に配置した「同軸デュアルダイナミックドライバー」を採用しております。
https://jp.soundpeats.com/products/engine4
ダイナミックドライバーとは振動板の口径。
ものすごく簡単にまとめると大きいと低音再生に有利にはたらく・音質の向上につながるということ。
一般的にΦ10mmは大口径と呼ばれる部類で、これはSONYのWF-1000XM5を超える大きさです。
大口径でさらに同軸上にもう一つ6mmのダイナミックドライバーを設置するということで音質が向上しているようです。
デュアルクロスオーバー技術
物理的なクロスオーバーと電子回路クロスオーバーを組み合わせた、デュアルクロスオーバー技術を採用しています。低域と高域それぞれに個別の音導管を割り当てることで、2つに帯域分割されている周波数域間におけるスムーズなクロスオーバーを可能にします。
https://jp.soundpeats.com/products/engine4
LDACに対応
高音質コーデック「LDAC」に対応しています。従来のBluetoothコーデック技術であるSBCよりも約3倍(※1)の情報量で伝送できるために、ワイヤレスでも解像度と表現力に富んだ高音質サウンドがいつでも味わえます。高音質コーデック「LDAC」に対応しています。従来のBluetoothコーデック技術であるSBCよりも約3倍(※1)の情報量で伝送できるために、ワイヤレスでも解像度と表現力に富んだ高音質サウンドがいつでも味わえます。
https://jp.soundpeats.com/products/engine4
装着感
形としてはSONYのWF-1000XM5に似た形で、耳の中にスッポリとはまるタイプ。
耳へのおさまりもよく、激しく動いても落ちることはなさそうです。
イヤホンの形状も耳の中でフィットする感じなので、違和感などもなく快適につけ続けることができました。
また、WF-1000XM4のときはイヤホンの本体のサイズが大きく、不恰好に耳からはみ出ていたのが気になっていたのですが、Engine 4はコンパクトなイヤホンになっているので、耳からの見た目も気になりませんでした。
マルチポイントに対応している!
この価格帯でマルチポイントに対応しているのは本当にありがたい!
接続台数は2台。
接続方法
アプリでマルチポイントのところをオンにすることで準備完了です。
その後、1台目に接続している機器がある場合はBluetoothをオフに。
(1台目がペアリングしている状態だと2台目の接続機器に現れないため)
Bluetoothのボタンを押さなくても自然と接続候補に出てきました。
接続の遅延
再生については5~7秒くらいかかりました。
素早く切り替わるわけではないですが、確実に切り替わります。
5秒くらい我慢できるのであれば、かなりありがたい機能。
接続の遅延を許せないのであればハイエンドの機種にいくしかなさそうです。
専用アプリで調整
さきほど説明したように、マルチポイントの設定を行えるほか、イコライジングやゲームモードの設定などもできます。
イコライザーは特に9種類のプリセットと自分でカスタムする仕様を選んで使うことができました。
プリセットに納得いかない場合、自分で調整できるのはありがたいですね。
他のイヤホンだとありがちな、タッチコントロールの調整はなかったので、タッチコントロールについてはデフォルトの設定のまま変更はできなさそうです。
バッテリー
- イヤホン単体:12.5時間
- ケース併用:43時間
- イヤホン単体:8時間
- ケース併用:28時間
AirPods ProやNothingのイヤホンが単体4~6時間程度であることを考えると、単体再生時間12時間越えは化け物レベル。
LDAC使用時は再生時間が短くなるものの、iPhoneユーザーの場合、iPhoneではLDACの再生ができないので基本的には12時間再生と考えてもOK。
タッチコントロールが素直
タッチコントロールの精度は悪くないです。
素直に反応してくれるので、操作がしやすい。
タッチコントロールの操作方法については画像の通り。
気になるポイント
音質が最高で価格も良くてと、魅力的なところはたくさんあるのですが、気になる点もいくつか。
ノイズキャンセリングに対応してない
最近のイヤホンとしてはかなり痛い。
あまりにも痛いかもしれないです。
なんとノイズキャンセリングが搭載されていない!
比較的安価なイヤホンにもノイズキャンセリングがついている時代なので、1万円弱の価格帯でノイズキャンセリングがついていないとなると、他製品と比べたとき大きなデメリットになりそう。
ただ、考え方によってはノイズキャンセリングを排除したことによる価格以上の音質だと捉えることもできます。
外音取り込みがない
ノイズキャンセリングと合わせて外音取り込みもありません。
人によっては聞こえなさすぎるのは不安という人や、コンビニなどでの会計でいちいちイヤホンを外すのが面倒臭いという人もいるので、あると便利な機能ではあると思います。
取り出しにくい
イヤホンの取り出しにくさはちょっと気になってしまいました。
というかこれは豆型のイヤホンに共通してることが多いのですが、イヤホンが全体的に丸みがあるので、持つときにツルッと滑りがちなんですよね。
さらにイヤホン本体のデザインやケースのマグネットの強さなどが絶妙に絡み合って微妙に取り出しにくいです。
これは使っているうちにいつか落とす気がします。
指紋が目立つ
ケースが錆色でメタリックな加工がしてあってとってもかっこいいです。
一方、メタリックな分指紋が目立ちやすく、汚く見えがち。
ケースの使用上しょうがないことですが、指紋を気にする人はかなり避けそうなくらい見えます。
音質と機能に対して価格が破格
全体を通してまとめるとこのイヤホンは「音質と機能に対して価格が破格なイヤホン」であると言えます。
具体的にこのうように考えた理由としては
- 音質が明らかに1万円以下の音質ではない
- マルチポイントが搭載されている
音質は1万円台後半から2万円くらいの価格のイヤホンと同等くらいの音質をしていると思います。
全体を通してクリアに聞こえつつ圧を感じるのは高級なイヤホンの特徴です。
また、マルチポイントの搭載もかなり大きく、今でも音質とマルチポイントを両立させようとすると1万円台後半の値段は必要になってくるかと思います。
ノイズキャンセリングがないのが悔やまれますが、ないからこその性能な感じがします。
正直音質とマルチポイントが両立していて、クーポンやセール適応で価格が6000円くらいまでになると考えるとノイズキャンセリングがないデメリットよりもその他のメリットの方が上回りそうです。
低価格イヤホンの質の向上の止まらなさをさらに感じました。
まとめ
初めて購入したBluetoothイヤホンがSOUNDPEATSということもあって、ブランドに出会ってからは5年以上の長い付き合いですが、年々クオリティが増してますね。
今後の製品にも大きく期待です。