大人になった今でもジャンプを定期購読して読んでいるくらいにはマンガが好きな社会人です。
いくつになっても面白い作品は面白いし、マンガは心を豊かにしてくれると思っています。
コロナで外出ができない夏、僕を支えてくれたのは紹介していくマンガ達でした。
キングダム
既刊の数が多くてずっと敬遠していましたが、夏の時間を使って一気読み。
紀元前の中国の話で、主人公が下僕の身分から段々と地位を上げていく姿が特徴。
下克上的な物語って大抵熱いですよね。
個人的に好きなポイント2つ紹介します。
主人公がすぐに強くならない
少年漫画にはありがちな展開なのですが、戦いを追うごとに主人公がとんとん拍子で強くなる展開。
定番なんですけど、意外と好きじゃないです。
やはり物語を読むのであれば過程を楽しみたいということもあり、強くなるまでの道筋が重要。
キングダムでは主人公が最初から剣の腕は強いものの、身分については奴隷。
そして大手柄を何度も立てるものの、意外と偉くならずに一歩一歩積み重ねています。
ハンターハンターやナルトくらいの成長速度とか修行シーンが好きな人におすすめしたい。
事実を元にしているストーリー
物語の舞台は紀元前の中国。
紀元前にすでこれだけの軍隊や戦略、国としての制度があったのかと思うと驚かされることがたくさんです。
日本がまだ狩りをしているようなときに、中国では何十万人もの軍隊を戦わせていたのかとか考えるとより面白みが増しました。
不能犯
思い込みやマインドコントロールなど、不思議な心理術を使いながらターゲットを殺害する「不能犯」と不能犯を追う刑事の対決を描いたサスペンススリラー。
人の欲望や本性といった部分が強く表現されていて、なんだか読んでてゾッとする場面が多かったですが、その分考えさせられることも多々。
1話完結型
基本1話完結型で話は進行していくが印象的。
普段あまりサスペンスを読まないので、1回1回サクサク読めるのが新鮮でした。
話自体は軽快に進みながらも内容は濃く、満足いく読み応えでした。
善悪について考えさせられる
この話では勧善懲悪、という形ではなく、善悪の境界が曖昧の印象を受けました。
だからこそシンプルな読み味だけで終わらず、考えることで深みがますような作品。
じっくり考えながらもう1周どこかで読み直しそう。
バンビ~ノ!
イタリア料理をこよなく愛する主人公が、バイト先のレストランの店長の紹介で東京・六本木の人気レストランに短期ヘルプに行くことに。
そこで見た多忙な人気店の厳しさに圧倒されながらも、必死に食らいついて一流の料理人に成長していく姿が見所。
職人という道の厳しさを目の当たりにしたような作品。
料理以上の迫力
料理がテーマなのに戦争でもしてるのか?と錯覚するくらいにどのシーンも迫力があります。
小さなミスでも怒号が飛び交い、常に頭を回転させながら働かないと現場についていくことができない。
どんな仕事でもこれくらいの熱量を持ってやらないと身にならない感じることができて、刺激をもらえます。モチベーションが下がったときのカンフル剤になりますね。
テラフォーマーズ
地球の次の移住先に決まった火星。
火星を住める星にするために放たれたゴキブリだが脅威の進化を遂げてしまい、人類はゴキブリと戦うことになってしまう。
ゴキブリが人間サイズになるとどんなことが起きてしまうのか、みたいな空想科学的な要素もありつつ、人の生死が混ざり合う壮絶なストーリーもありで、読み応え抜群。
1巻が至高
とにかく1巻の出来が最高すぎます。
無駄が削ぎ落とされつつも、序盤の笑いがあるようなゆるい雰囲気からゴキブリと対峙してしまったときの絶望感、仲間と強力しての共闘のシーンまでの、まるでジェットコースターのような内容の起伏が完璧。
人生の中で1巻だけでこれだけ感動したことはないし、これから先もこの完成度は超えないのではないかと思うくらいに完璧。
〇〇を人間くらい大きくしたら
人間サイズになってしまったゴキブリと戦うのが本作。
そこで人間側にもゴキブリと対抗するための能力が与えられます。
ベースとなるのはスズメバチやバッタ、カマキリなど昆虫から、話が進むとさらに色々なベースが増えます。
新しいベースが出るたびにその生物の特徴を丁寧に解説してくれるので、読んでるだけで生き物博士気分になれるのもいいところ。
また、〇〇を人間くらい大きくしたらという換算で色々な生物の特徴が描かれているので、生き物好きはさらに面白く読めるはずです。
転生したらスライムだった件
通り魔に刺されて死んでしまった主人公は、異世界の洞窟でスライムとして転生する。
異世界では異世界に転生したときに受けとったスキルを駆使して様々な敵を倒して問題を解決していく。
いわゆる「転生系」の先駆け的作品。
剣と魔法とRPG風の世界といった、王道中の王道の詰め合わせセットみたいな作品。
単純明快で読んでて楽。
実は最近王道が少ない
実は最近王道と呼べる作品は減少傾向。
ヒットをした呪術廻戦や鬼滅の刃もダークさ×王道展開といったように、王道設定だけでやり抜くにはちょっと厳しい現実がある。
そんななかで転スラは異世界という舞台をテーマにすることで王道中の王道みたいな設定と世界観で物語を描くことができている。
ありきたりと言われればそこまでだが、久々に読む王道はなかなか楽しい。
小説が全部読める
現在アニメも2期まで放送中であったり、マンガも小説も充実していたりで、転スラを楽しむ術はたくさんある。
だが、この作品の驚く点は無料で全て読めること。
もともと「小説家になろう」という小説投稿サイトで連載を続けていた本作。
そこで人気が出て書籍化やアニメ化が決定したという経緯があり、原作については今もネットに公開中。
興味があったら先を読むことができるのは嬉しいポイント。
まとめ
大人になってもマンガ好きが止まらず、気づいたらこの夏に100冊以上のマンガを読むことになっているなんて誰が予想できただろうか。
これからもマンガ好きは続いていくので、何かあったら随時更新。
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